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第11回フランス音楽留学生ガラコンサート

  • 日程

    8月15日(日)

  • 時間

    13時30分開場、14時00分開演(予定)

  • 詳細

    毎夏恒例の日仏文化協会主催「フランス音楽留学生ガラコンサート」は、今年で11回目の開催を迎えます。

    新型コロナウイルス感染防止対策を十分に講じた上で、完全予約制(先着順)での限定30名様のご来場受け入れに加え、ライブ配信を行うことといたしました。

    このような時だからこそ、音楽が持つ大きな力を皆様と共有したいと演奏家それぞれ準備に邁進してまいりました。今しか聴けない音楽をどうぞお楽しみください。

  • 会場
  • チケット
    ¥1,500【ご来場】・¥500【オンライン配信】
  • 予約

    締め切らせていただきました。

    たくさんのご予約誠にありがとうございました。

プログラム

  • ※プログラムは変更となる可能性があります。
  • 澤田 乃絵(pf)
    クープラン:前奏曲第1番ハ長調、第2番ニ短調
    バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻 第14番 嬰ヘ短 BWV859
    ショパン:エチュード op.10-8 ヘ長調
  • 澤村 果林(pf)
    サクル:セレナード 第2番
  • 竹森 ゆきえ(fl)
    有本 紘子(pf)
    ゴーベール:ソナタ 第3番
  • 藤澤 亜里紗(pf)
    ショパン:ピアノソナタ 第2番 葬送
  • 星野 紗月(pf)
    即興演奏
  • 眞木 茜(vo)
    ドリーブ:カディスの娘
    オッフェンバック:ミルク売り女とミルク壺
    オッフェンバック:オペラ「ホフマン物語」より「キジバトは飛び去った」
    メサジェ:オペラ「お菊夫人」より「昼は輝く太陽の下で」
    オッフェンバック:オペレッタ「紅いリンゴ」より「男を1、2、3、4、5」

プロフィール

澤田 乃絵 Noe Sawada(pf)

【本番後の感想】
非公開か、関係者のみの本番が多かった中、久しぶりにお客様の前で演奏させて頂くことが出来ました。お客様がいらっしゃることで良い緊張感が生まれ、この空気の中で自分はどのような演奏ができるのかなと弾く前からとてもワクワクしていました。
クープランでは、ずらし方や装飾音など、練習中には考えつかなかったアイデアも生まれ、バロック時代、本番での即興的なアイデアを弾き手は重んじ、お客様もそれを楽しみにしていた、と言われているので「こういうことなんだな」と弾きながら感じ、本番ならではの楽しさも実感しました。
素晴らしい演奏の機会と、当日のスタッフのみなさまのあたたかいご対応と、お客様に心から感謝を申し上げます。

4歳からピアノを始める。全日本ジュニアクラシック音楽コンクール小学校高学年の部第3位、中学校の部第4位(1位、2位なし)受賞。Kジュニア&学生コンクール小学校の部第3位、K kids音楽コンクール 第1位、大賞大会第1位。第2回、第3回フランスピアノコンクール 優秀賞および副賞「ショパンマガジン賞」「フランス音楽留学生ガラコンサート」出演権受賞。

横浜市教育委員会表彰「文化・芸術・科学・技能部門」芸術部門受賞。

ピアノを東誠三、川島基、島田美穂、武末さやかの各氏に師事。ソルフェージュを秋山徹也、チェンバロを大塚直哉、大村千秋の各氏に師事。

ジャン=フランソワ・アントニオ―リ、ジャン=マリー・コテ各氏のマスタークラスを受講。東京音楽大学付属高等学校ピアノ演奏家コース一年在学中。

 

【コンサートによせて】

コロナの影響で世界的にも芸術やスポーツなどのイベントが中止や縮小開催になったこの一年半。私も修学旅行、体育祭、文化祭、コンサートがなくなり寂しい思いをしました。そんな大変な状況の中、演奏の機会を与えて下さったことに感謝をこめて、精一杯今私ができる表現に努めます。超絶技巧練習曲は、リストが40歳のときの作品で、15歳の時に書いたエチュードを元に作られました。情熱的で悲しい部分もありとても素敵な曲です。

 

澤村 果林 Karin Sawamura(pf)

【本番後の感想】
このたび、演奏会に足をお運びくださった皆様、配信をご覧くださった皆様、また、演奏会を開催してくださった日仏文化協会様に、心より感謝申し上げます。
お客様が近くにいらっしゃる中で、私は久々に緊張と高揚感を感じました。演奏には、その場で聴いてくださる方がいる中でしか味わえない変化があり、一度きりのものだと、改めて思いました。今は特に、生演奏を共有できることをとても貴重に感じますが、同時にその素晴らしさにも、気づくことができました。
そして今回は、演奏機会の少ない曲を取り上げましたが、興味を持ってくださったお客様から色々なご感想を伺うことができ、大変有意義な時間でした。作品の良さが伝わり、共有できることも、また、配信により、さらに多くの方にこの曲を知っていただけたことも嬉しいです。この経験を糧に、さらに深めていきたいと思います。ありがとうございました。

東京都立総合芸術高校、桐朋学園大学卒業後、渡仏。パリ地方音楽院コンサーティスト課程修了、ディプロムを取得。大学在学中、成績優秀者によるStudent’s concert、第67回東京国際芸術協会新人演奏会などに出演。また、MusicAlp、ニース、ナンシーなどフランス各地の国際音楽アカデミーを受講、コンサートに出演。これまでにピアノを木曽田裕子、矢野裕子、阿部美果子、Billy Eidi各氏に師事。二台ピアノを斎木隆氏、高田匡隆氏、室内楽をPascal Le Corre氏に師事。

現在、ピアノ講師として指導と共に、演奏活動を行なっている。

 

【コンサートへよせて】

私は昨年夏、留学から帰国しました。フランスでのロックダウンで不安な日々の中、以前は考えられなかった苦しみも味わいました。そして、レッスンでもコンサートでも、音楽仲間や先生、お客様と音楽を共有できる素晴らしさを本当に実感できました。

長引くコロナ禍ですが、こんな時こそ音楽の癒しが多くの人に必要なのではないかと思います。自分の得意分野を生かして、知られざる素敵な作品たちまで、フランス音楽の魅力をもっともっと広めていけたらいいなと考えています。

 

竹森 ゆきえ Yukie Takemori(fl)

【本番後の感想】
今回2年ぶりに参加させていただきました。
東京は緊急事態宣言下でのコンサートでしたが、最善を尽くして開催してくださった汐留ホールスタッフの皆様には感謝しかありません。皆様に久しぶりにお会いできて、フランス語講座にきていた時の懐かしい気持ちが蘇りました。
このような大変な時にご来場いただいたお客様には、感謝の気持ちと、いっときでも癒しの時間を提供できればという気持ちで演奏に臨みました。シールドありの演奏は初めてでしたが、意外と響きがきちんと返ってきて吹きづらさは全くなく、楽しく演奏できました。
また来年、再来年と、このコンサートがますます盛り上がっていくように願っています。
本当にありがとうございました。

桐朋学園大学音楽学部管楽器専攻卒業。同大学研究科を経て渡仏、フランス国立サンモール地方音楽院卒業。

NPO法人主催第二回ジェイフォスフルートアンサンブルコンクール大賞受賞。第14回日本フルート・コンベンション・コンクールアンサンブル部門音楽大学・音楽大学卒業の部銅賞受賞。第11回日本アンサンブルコンクール室内楽部門入選。第11回大阪国際音楽コンクールアンサンブル部門エスポワール賞受賞。フランスにて、レ・クレドールコンクールソロ部門1位なしの2位。
成績優秀者による桐朋学園大学卒業演奏会出演。第45回東京国際芸術協会新人演奏会出演。第86回桐朋学園大学室内楽演奏会出演。第38回各音楽大学より推薦された若きフルーティストによるデビューリサイタルに出演。
これまでにアンドレアス・ブラウ、工藤重典、ギゼラ・マシャエキ=ベア各氏のマスタークラスを受講。
ニース国際アカデミーヴァンサン・リュカクラス受講する他、フランスの様々なアカデミーに参加し研鑽を積む。
これまでにフルートを峰岸壮一、野口龍、一戸敦、ヴァンサン・リュカ、フィリップ・レズゴルグ、ミシェル・モラゲス、白井 千賀の各氏に、フラウト・トラヴェルソを有田正広氏に、室内楽を北村薫、法倉雅紀、藤井一興、神田寛明、白尾彰、ピエール・モラゲスの各氏に師事。

 

【コンサートへよせて:竹森 ゆきえ、有本 紘子】

新型コロナウイルスの多大な影響により、音楽家の私達にとって昨年は本当に息を潜める年でした。少しずつ再開しはじめた演奏会に自分が久しぶりに足を運んだ時、その場で紡がれる音楽が自分の精神に優しく染み込んで浄化されてゆきました。

私と同じ様に、大切に紡がれる音やその真摯な姿に強く励まされたり元気になったりする方がいるのかもしれない。そう思った時、音楽家としての自身のやるべき事を改めて感じました。

まだまだ気の許せぬ状況は続いておりますが、それでも聴きにいらしてくださる方々へ、またこのような機会を下さった日仏文化協会の皆様への感謝の気持ちでいっぱいです。この貴重な時間を2人で大切に向き合って今できる精一杯をお届けできたら嬉しいです。

 

有本 紘子 Hiroko Arimoto(pf)

【本番後の感想】
この度はコロナ禍の大変な折でしたが、会場にいらしてくださった皆様、オンライン配信で聴いて下さった皆様、本当にありがとうございました。
また、万全の感染対策で演奏会を開催して下さいました日仏文化協会の皆様にも心から感謝申し上げます。
このような状況が長期化し、活動の形を模索する日々が続いています。
しかし今回、ただ音だけでなく空間や時間を会場で共有して頂けるのは、奏者にとってやはり特別な喜びであると改めて感じました。
大好きなフランス人作曲家、ゴーベールの作品を演奏させて頂きました。空間に響く音の色にまでこだわる事ができて、楽しかったです。
帰国後も、これからも頑張ってねと受け止め、助け見守って下さる協会の方々には本当に感謝しています。ありがとうございました。

兵庫県立西宮高校音楽科、桐朋学園大学音楽学部卒業。その後渡仏し、パリ地方音楽院伴奏科、室内楽科、サンモール地方音楽院ピアノ科を卒業。

ピアノを坂本恵子、セシル・ユゴナー・ロシュ、伴奏を藤井一興、アリアンヌ・ジャコブ、フィリップ・ビロス、エリック・ルサージュの各氏に師事。

第30回ピティナピアノコンペティショングランミューズY部門全国大会第1位等入賞歴多数。

現在、桐朋学園大学管楽器科嘱託伴奏員、桐朋オーケストラアカデミー伴奏員。

他多数のマスタークラス、コンクール等で伴奏を務める。

 

藤澤 亜里紗 Arisa Fujisawa(pf)

【本番後の感想】
この度は素敵な響きのホールで弾かせていただき有り難うございました。
綺麗な音色のピアノで、弾いていてとても楽しかったです♪
コロナ禍で人前で演奏させていただく機会も軒並みキャンセルとなり、音楽を続ける意義など、考えさせられる事も多くありましたが、久しぶりにお客様に聴いていただく事ができ幸せでした。
オンラインでの配信でも沢山の方に聴いて頂け、とても嬉しいです。
聴いてくださった方々、そしてこの様なご時世にも関わらず万全の対策の中開催して下さった汐留ホールの方々、ありがとうございました。

東京音楽大学付属音楽教室、同高校ピアノ演奏科コース、同大学ピアノ演奏家コースを得て同大学大学院音楽研究科器楽専攻鍵盤楽器研究領域(ピアノ)修士課程首席卒業。
大学卒業時に卒業演奏会に出演。
第58、60、63回全日本学生音楽コンクール東京大会各入選。
日独交流150周年JML第20回日独青少年交流コンサート日本2010に出演。
翌年6月招待演奏者としてドイツ各地にてツアーコンサートに参加。
第5回、13回北関東ピアノコンクール各第2位。
第2回fuga国際音楽コンクール金賞、全部門よりグランプリ。
第9回セシリア国際音楽コンクール第2位(1位無し)
第3回イモラピアノオーディション 現代音楽賞
第4回イモラピアノオーディション2位
第41、43回ピティナピアノコンペティション 特級 セミファイナリスト
第2回Liszt international music competition(ローマ) Pian performance award部門1位 Piano Solo部門(Category E no age limit)1位
第4回日仏文化協会フランスピアノコンクール 優秀賞
第3回ノアンフェスティバルショパンインジャパンピアノコンクール 1位及びショパンナイト賞受賞
その他多数
東京音楽大学設立111周年記念コンサート、
東京音楽大学ACT project 没後100年 ドビュッシー人生の奇跡、

調布国際音楽祭など多数出演

ピアノを鷲見加寿子、石井理恵、佐藤由紀子各氏に師事。

 

【コンサートへよせて】

フランスピアノコンクールにてありがたいことに優秀賞をいただき、再び素敵な響きの汐留ホールで演奏させていただく機会を頂け、とても嬉しく思います。

この様なご時世だからこそ、音楽で沢山のお客様に癒しや元気をお届けすることが出来ればと思います!!

 

星野 紗月 Satsuki Hoshino(pf)

【本番後の感想】
今回もお客様からいただいたテーマで即興演奏を致しました。音楽を広げるためにテーマから想像を膨らませるのですが、舞台上で作っていく即興ならではの勘違いをしてしまうこともあり…笑 例えば今回いただいたテーマの中で「象」と「輪」を組み合わせて即興しようとした時。象のイメージの音楽に加えて、象に纏わる曲のアレンジ、そしてその曲を”輪舞曲(ロンド)”にしようと閃いたのですが、”円舞曲(ワルツ)”と混同してしまいました。弾きながら気付いてからロンドに寄せたのですが、自由に音楽を変えていけるのも、スリリングで楽しい即興演奏の醍醐味の一つかもしれません。今後も一期一会を大切に、即興演奏の魅力をお伝えしていきたいです。

フランス・パリ在住。東京音楽大学器楽専攻 ピアノ演奏家コース卒業。在学中、パリ国立高等音楽院 ピアノ即興科に首席で合格・卒業。ジャン=フランソワ・ジジェル氏のもとで研鑽を積む。そのほか室内楽をエマニュエル・ベルトラン、音楽書法をエルヴェ・ジャメ、楽曲分析をトマ・ラコット、イヴ・バルメールの各氏に師事。

また、異なるアートを融合させる自身の即興演奏のスタイルを活かして、視覚芸術をどのように音楽に変換するのかを研究し、 “Improvisations autour de la Synesthésie (共感覚に纏わる即興演奏)”をテーマとした論文で高い評価を得る。

フランスの映画財団 Fondation Jérôme Seydoux-Pathéと初の女性ピアニストとして契約を結び、Toute la Mémoire du Monde (Festival International du Film Restauré)、Festival Paris Cinéma、Mon Premier Festivalなどフランス国内数々の映画祭に毎年出演。

これまでに国内外でのコンクール入賞、リサイタルの開催や、クラシックに限らずジャンルを越えた作曲・編曲を手がけるなど、多岐に渡った演奏活動を行うほか、ワークショップや講演会、CMや番組の音楽制作の依頼も多く受けている。

バロック以前から現代に至るまで、あらゆる音楽の手法を駆使した即興演奏という、ヨーロッパでは古くから文化として根付いている分野に、音楽のさらなる可能性を探求している。その活動の様子が、NHK「おはよう日本」「BS国際報道2017」「NHKワールド」でも報道される。

 

【コンサートによせて】

フランスでは5月中旬に文化施設の営業が再開し、コンサートの仕事も一気に戻ってきて少しずつ日常が戻りつつあるのを感じます。久しぶりにお客様を迎えての公演では、会場の空気の緊張感と温かい拍手に、当たり前だと思っていたことの有難さに改めて気付かされました。長かったコロナ禍で精神的にも学んだことは多く、今までに戻ることに満足をせず、より一層と前進したいです。そんな想いとエネルギーを音楽に込めて、皆さまにお届け出来れば幸いです。

 

眞木 茜 Akane Maki (vo)

【本番後の感想】
今年も、この困難な状況においてコンサートを開催していただき、心から感謝申し上げます。
今回、直接、そしてリモート配信によって、このような状況下でも音楽を求め、聴いてくださるお客様が多くいらっしゃる事に心打たれました。また、多様な演奏家の方が、精力的にフランス音楽を演奏されている姿にも、とても勇気づけられました。
私自身、まだまだ海外との行き来が容易ではない状況において、フランス語で歌い、フランスの作曲家が生み出した音楽に身を委ねることで、フランスを近くに感じることができ、心満たされる幸福な機会となりました。引き続き、大好きなフランスオペラ・オペレッタの魅力をもっとお伝えできるよう精進いたします。

玉川大学芸術学部パフォーミング・アーツ学科卒。二期会歌手基礎コース修了。

Académies d’hiver du Grand Paris 2017修了。 ウィーンオペレッタコンクールアマチュア部門第1位、

フランス音楽コンクール入選。オペラ『ミレイユ』ミレイユ役、『ホフマン物語』オランピア役出演。

相馬宏美氏、村田健司氏、Mary Saint-Palais氏に師事。

 

【コンサートへよせて】

私はフランス音楽、特にオッフェンバック作品とオペレッタ・フランセーズを中心に研究しています。オペレッタのベースは喜劇であり笑いの世界。音楽そのものが人の心に届く力を持っていますが、そこに明るさと笑顔のパワー、さらにフランスのエスプリが加わり、聴く人を元気にしてくれると思います。今なおコロナ禍と闘い、その先の新しい未来へ向かおうとしている世の中に、私なりに少しでもフランス音楽を届けるという方法でお力添えができれば幸いです。